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12.犬具の選択/ハーネス

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ハーネスの特徴 〜選び方のポイント〜

■ハーネスに対する一般的な誤解

「ハーネスはソリや荷車を引くための道具なので、犬の引っ張り行動が出やすくなる」という話の現実
引っ張り行動に関しては、首輪であれハーネスであれ人側の不適切なリードワーク等によって学習強化されたに過ぎなません。そもそも橇犬や荷車引きの作業にハーネスを用いるメリットは、犬の身体的な負担軽減と作業の効率化が考えられます。単純に、ハーネスを装着すれば犬の引っ張り行動を容易に引き出せるのかというとそうではなく、やはり相応の訓練(学習)が必要になります。もしもハーネスが引っ張りを助長する道具であるならば、盲導犬や介助犬がハーネスを装備するのは危険という理屈になります。そのような訳で、ハーネス自体は引っ張り行動を助長するようなモノではなく、犬の身体に負担を掛けない為の道具の一つに過ぎないのです。

「ハーネスは首輪と比べてコントロールしづらい」という話の現実
この言い分は、完全に人側のご都合主義による考え方です。そもそも首輪がハーネスと比べてコントロールしやすいのは、動物の急所の1つである首を物理的に支配しているからに過ぎません。その為、身体的に行動を制御しやすくなります。例えば、初めて首輪を装着すると暴れて抵抗する犬がいますが、これは動物の自尊心を示す適切な反応であると言えます。一方のハーネスは物理的な支配レベルは弱くなる為、犬が本来取るべき適正行動の頻度が高まりま。しかしコントロールについては、首輪でもハーネスでも人側が優しいリードワークを適切に学んで犬と学習を進めればよいだけの話なので、ハーネスでもコントロールしづらいことはありません。むしろ犬の自主性を尊重する飼い方においては、ハーネスの方が行動管理が容易になります。

「ハーネスは犬の身体に優しい」という現実
ハーネス使用のメリットは、リードが張る際に掛かる圧力を身体に分散できることにあります。頸部の弱い小型犬を始め、大型犬に至るまで、ハーネスは首輪と比べて犬の身体的な負担を軽減してくれます。しかしハーネスには幾つかのタイプがあり、犬にの身体に優しいどころか犬に負担を掛けることを目的とした製品も蔓延しているほどです。その為、ハーネス選びにあたっては注意も必要です。


■ハーネス(胴輪)
 @一般的なハーネス(国内ペットショップ市販品)
 A歩行矯正用ハーネス(例:イージーウォークハーネスなど)
 BY字型ハーネス(例:フリースラインドハーネス、パーフェクトフィットハーネス、フルッタ、ビヨルキスなど)
 C作業用ハーネス(例:犬ぞり用、荷車用など)


一般的なハーネス

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【A】一般に普及している形状のハーネス。首にベルトは掛からない構造。

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【B】こちらも普及型ですが、このタイプはリードが張った際の圧が首に掛かるので、ハーネスと言うよりは首輪に近い構造。

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ハーネスを装着した犬が前方にリードを引っ張ると、その圧力の大部分は胴回りではなくフロント側に集中します。

【A】タイプ(画像右)はフロントがT字型につき、圧力が胸に分散します。【B】タイプ(画像左)は圧力が首に集中してしまうので、ハーネスとしては作りが不十分えます。


歩行矯正用ハーネス

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代表的な歩行矯正ハーネス「イージーウォークハーネス」

リードが張るとフロントから肩の関節に掛かるベルトが締まり、脚の自由を封じて動きを抑制する構造。

犬の前脚の動きを物理的かつ強制的に封じるので、犬は適切な足の運びができなくなりチマチマとしか歩けなくなる。

ちなみに商品名のイージーウォーク(簡単に歩ける)は人間が楽に歩けるという意味であり、犬が楽に歩ける訳ではありません。

この類のハーネスは犬の行動ニーズを無視した人側のご都合主義により開発された製品なので、犬にとってはチョークチェーン同様に嫌悪的な装具です。


Y字型ハーネス 〜犬に優しいハーネス〜

フロントの部分が、文字通りにY字型の形状をしているハーネスです。

犬の身体に掛かる負担を軽減しつつ、身体の動きを阻害しにくい形状の為、犬の行動ニーズを満たしたり、ボディランゲージを引き出しやすい構造。

なお、Y字型ハーネスの中でも特にお薦めの製品は、パーフェクト・フィット・ハーネスおよびフリース・ラインド・ハーネスです。

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【パーフェクト・フィット・ハーネス】Y字型ハーネスは首や気道を圧迫することなく、リードが張った際の圧力を分散できるので、犬の身体的な負担も少ない。

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【パーフェクト・フィット・ハーネス】首周りおよび肩の関節周りに干渉しないデザインの為、犬は首も脚も自由に動かせます。

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【画像左】フリース・ラインド・ハーネス 【画像右】パーフェクト・フィット・ハーネス

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【ハーネスの首抜け対策】ハーネスと首輪をコードで連結することで、ハーネスが抜け落ちることを防げます。


豊富なサイズ(ラインアップ)

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フリース・ラインド・ハーネス(0〜5号/1ピース構造/超小型〜大型犬)
※最大サイズは6号

アジャスターは胴回りのみ。首周りの長さは固定なので、体型・体格によってはいずれのサイズもマッチしない場合があります。

そして以下のパーフェクト・フィット・ハーネスは、様々な体型・体格の犬種や個体の骨格に合わせることが可能な便利アイテムです。

フリース・ラインド・ハーネスとの比較では、パーフェクト・フィット・ハーネスは首抜けもしにくいですし、強度もあります。


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パーフェクト・フィット・ハーネス(タイニー/2ピース構造/超小型犬用)
※黒いナイロンベルト部分の幅は10mm


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パーフェクト・フィット・ハーネス(15mm/3ピース構造/小型犬向き)
※15mmサイズ・・・黒いナイロンベルト部分の幅が15mm


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パーフェクト・フィット・ハーネス(20mm/3ピース構造/小型〜中型犬向き)
※20mmサイズ・・・黒いナイロンベルト部分の幅が20mm


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パーフェクト・フィット・ハーネス(40mm/3ピース構造/大型〜超大型犬向き)
※40mmサイズ・・・黒いナイロンベルト部分の幅が40mm


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当方のレッスンでは、フリース・ラインド・ハーネスおよびパーフェクト・フィット・ハーネスのフィッティング&試着散歩もご体験頂けます。
 
 
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